ザクロの芽が出たら、畑に種をまく季節」「ツバメが高く飛んでるから、まだ雨は降らないね」、どこかで聞いたことがあるような、懐かしい響き。“お天気母さん”こと、鈴木二三子さんの言葉です。彼女は、おじいさんが昔言っていた「天気にまつわる言葉」を研究し、農業に活かしてきました。福島県西会津という自然豊かな土地で「植物や生きものを見つめ、情報に学ぶ」、その積み重ねで、今では年の初めに1年先の天候を7~8割の的中率で予測出来るようになりました。その姿は、まるで動植物と会話するかのように真剣で、慈愛に満ち溢れています。