百姓は心のなかに宇宙をもっている、と詠ったのはもうこの世にいなくなった陸奥の老百姓でした。その宇宙は土でできていて、優しくて深い百姓の知で満ちていて、自然とのつき合い方や文化や種や、みんなこの宇宙が産み出したというのでした。だから百姓は、この土でできた宇宙を守るためにたたかいぬくのだと。
今年、パートナーとなった沖縄文化研の導きでわたしたちは、その宇宙を守るためにたたかい続けている沖縄の百姓と出会いました。沖縄の百姓の宇宙は福島の百姓の宇宙、世界中の百姓の宇宙とつながっていて、みんな土くれを握りしめている。映画祭を通してそんな百姓の宇宙と私たちそれぞれの宇宙が通いあえれば、そんなことを夢想しています。
国際有機農業映画祭運営委員会
共同代表 大野和興
今年の有機農業映画祭は、「土くれを握りしめて」というテーマを掲げています。 「土」で表象される自然が私たちの経済活動の、あるいは生命活動の根底にあることは文明が進むほど忘れられたり、軽視されたりします。17世紀なかばに経済学が成立したとき、その経済学の創始者というべきケネーやアダム・スミスは、私たちの社会が、農業を出発点として成り立っていることを鮮やかに描き出し、当時の、貨幣を至上の富とする重商主義の考え方を批判しました。
今日、私たちは、再び、貨幣至上主義の市場経済に振り回されています。土地を生かし、人を生かすという根源的な原理が今ほど再考・再評価されなければならない時期はないと思います。
法政大学 沖縄文化研究所
所長 屋嘉宗彦
《上映作品》
人間の住んでいる島、 福島 六ケ所 未来への伝言、マリーナの闘い、
有機農業で生きる ― わたしたちの選択、ニコチンまみれのミツバチ、
ホッパーレース ― ウンカとイネと人間と、食の選択、
GMO OMG 遺伝子組み換え? なんだそれ?、ホタルに恋して
《トーク》
テーマ「土くれを握りしめて」
会場 | 法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 6F 薩埵ホール |
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アクセス | 【JR線】 総武線:市ヶ谷駅または飯田橋駅下車徒歩10分 【地下鉄線】 都営新宿線:市ヶ谷駅徒歩10分 【地下鉄線】 東京メトロ有楽町線:市ヶ谷駅または飯田橋駅下車徒歩10分 【地下鉄線】 東京メトロ東西線:飯田橋駅下車徒歩10分 【地下鉄線】 東京メトロ南北線:市ヶ谷駅または飯田橋駅下車徒歩10分 【地下鉄線】 都営大江戸線:飯田橋駅下車徒歩10分 |
開催日時 | 11月22日 15:10-16-40 11月23日 14:00-20:00 11月24日 9:00-17:05 |
参加費 | 前売 1,800円・当日 2,500円・学生&25歳以下 1,000円(要証明書提示) ※15歳以下無料(要予約) ※前売り券の申込期限は12月7日です。お申し込み後、参加費の振込先をご案内しますので12月10日までにお振込下さい。 ※再入場自由です。再入場の際は、入場時にお渡しする半券をご提示ください。 |
協力 | NPO法人アジア太平洋資料センター、NPO法人日本有機農業研究会、 東京ピースフィルム倶楽部 |
協賛 | アジア農民交流センター、
NPO法人 APLA
、
株式会社 イーエム ジャパン
、 NPO法人 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン 、 オーガニックアジア 、 小川町まいっか農園 、 おまめ耕房 、 株式会社 オルター・トレード・ジャパン 、 有限会社 古代米浦部農園 、 有限会社 コモンズ 、 NPO法人 秀明自然農法ネットワーク、 地球的課題の実験村 、 NPO法人 日本国際ボランティアセンター 、 NPO法人 日本消費者連盟 、 パルシステム生活協同組合連合会 、 NPO法人パルシック 、 ふくしま「志援隊」、 福島「農と食」再生ネット 、 ポケットファーム どきどき |