「戦争と農業」そして「希望は土くれの中に」
国際有機農業映画祭からの訴え
世界各地で戦争が絶えません。日本では軍事大国化への道が着々と進んでいます。12月2日に開催する第17回国際有機農業映画祭の大きなテーマの一つは「戦争と農業」の二本の映像を準備しました。
中東では、イスラエル軍によるガザでのパレスチナ人虐殺がとまりません。そして同じパレスチナ自治区のヨルダン川西岸では、イスラエルの入植者が土地と水の独占を狙い、パレスチナの農民が追い詰められています。”いのちの樹”ともいえるオリーブの木がブルとユンボとチェンソーでなぎ倒され、荒れ地が拡がり、入植者のものになっていく。たくさんの農民が殺されました。
映画『オリーブの木がある限り』は、そうした状況を農民どうし、農民と市民が国境を越えて協同事業を作ることで乗り越えようとする物語です。
もうひとつ、『花物語』はアジア太平洋戦争末期の村を描いたものです。温暖な気候を利用して花産地となった房総。戦争が激しくなり、国家の命令で腹の足しにならない作物は引き抜かれ、芋畑に変えられます。海に面した山の斜面に広がる花畑から花が消えてしまいました。そのなかで“非国民”とののしられながら花を作り続けた農婦の静かな抵抗を描いた映画です。
戦争は、もっとも人間らしい営みである農業と農民を直撃します。パレスチナと日本、二つの映画を通して「戦争と農業」について考えてみませんか。
上映作品 :
サステナ・ファーム-トキと-1% 解説:木村-黒田純子(環境脳神経科学情報センター副代表)
花物語 上映後トークタイム
腐植土―地球を救う忘れられたチャンス解説:八田純人((一社)農民連食品分析センター)
グレート・グリーン・ウォール 解説:内野香美(アフリカ日本協議会)
オリーブの木があるかぎり 解説:〔午前の部〕小林和夫(オルター・トレード・ジャパン広報担当)・〔午後の部〕近藤康男(日本におけるパレスチナとの民衆交易創設)
トーク:映画『花物語』を今に重ねて永田浩三(武蔵大学教授)/西沢江美子(農業ジャーナリスト)/上野香(三里塚ワンパック野菜)/大野和興 (司会・当映画祭運営委員)
戦争時幼少を生きた大野氏、西沢氏からの話、永田氏は阪神大震災直後その地を踏み最初に開店したお店が花屋だったこと等、上野氏はクルド人をサポートする活動のことを述べた。
以上敬称略
オーガニック・カフェ:
オーガニックのお弁当、お茶、みかん、ジンジャーエール、リンゴジュース販売
オーガニックのお弁当、お茶、みかん、ジンジャーエール、リンゴジュース販売
会場 | 武蔵大学江古田キャンパス1号館地下1階シアター教室 |
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アクセス | 【西武池袋線】「江古田駅」より徒歩 7 分 【西武池袋線】「桜台駅」より徒歩 8 分 【都営大江戸線】「新江古田駅」より徒歩 9 分 【西武有楽町線】「新桜台駅」より徒歩 7 分 |
開催日時 | 2023年12月2日(土)10:00~19:00 開場 9:30 開会 10:00 |
参加費 | 前売 2,000円 当日券 2,500円 25歳以下 1,000円、中学生以下無料 ※25歳以下の方は、当日、証明証を提示していただきます。 ※インターネットでの前売チケットの販売開始は10月下旬を予定しています。 |
協力 | NPO法人日本有機農業研究会、NPO法人日本消費者連盟、 NPO法人アジア太平洋資料センター、NPO法人APLA |
協賛 |