エディブル・スクールヤード(食育菜園)の創始者であり、“オーガニックの母”と呼ばれるアリス・ウォータース。日本でも多くの人たちに影響を与えてきた。そのアリスが『スローフード宣言―食べることは生きること』の出版1周年を記念して来日した。日本全国の農と食の現場を訪れ、様々な人たちと交流し語り合う。日本の“Delicious Solution”(おいしい解決策)のひとつ、オーガニック給食を子どもたちと食 […]
すべての生き物のいのちが循環する持続可能な世界をどう取り戻すかは、いまや世界共通の喫緊の課題である。有機農業、オーガニック、SDGs、リジェネラティブ……人々はやっとその実現に向かい始めたかに見える。しかし、うんこを見ずに水に流し、死体は焼却処分する現代人に、自然の循環から完全に外れた、循環を阻害する困った存在だという自覚はあるのか? と、小さな虫や微生物たちが土の中から問いかけてくる。
10年後には日本でお米が食べられなくなるという危機感から記録した作品。米の増産を叫ぶ一方で大量の小麦を輸入してきた政府。お米の消費量が減少すると一転、生産量を規制する減反に。揺れ動く農政に翻弄され、苦悩する農民。農水省は、当時政府が進めていたTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加した場合、90%もの米が輸入米に置き換わると試算。それを良しとしていた。そして12年後の今夏、令和の米騒動は起きた。
日本の国土の7割を占める森林。森は二酸化炭素を吸い、酸素を生み出す。森は土壌をつくり、水を貯める。私たちは森からたくさんのものを受け取り、森に守られてきた。有機農業に森林農法があるように森は有機物の宝庫でもある。しかし、その森の価値を認識することが少なくなり、森は手入れされずに放置されてきた。不健全な森には獣害や土砂崩れのリスクが高まる。そのような中で日本の森を見守る「守り人」たち。その声を聞く。 […]
基地の島・沖縄で水の異変が見つかった。県民45万人が飲んできた水道水に得体の知れない化学物質が含まれていた。しかも、これは沖縄だけの問題ではなかった。その正体は有機フッ素化合物・PFAS。近年、世界ではその有害性から規制が厳しくなり、特に米国では、毒性を重くみて規制値を3千倍も厳格化した。米国で何が起きているのか、取材班が目にしたのは、想像を絶する深刻な事態だった。2022年に沖縄テレ […]