国際有機農業映画際

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2023/10/06

国際有機農業映画祭 2023 を開催します


国際有機農業映画祭運営委員会 2023 年 10 月

有機農業や環境、農薬、遺伝子組み換えを主なテーマに内外の秀作を上映してきた国際有機農業映 画祭は、今年で17 回目を迎えます。現在、収まる気配のないコロナ禍の第 9 波が流行していますが、 武蔵大学を会場に開催します。


今回は「希望は土くれの中に」をテーマに、日本、ドイツ、英国で制作 された4作品を上映します。


気候危機と温暖化、局地的な戦争が進行し、世界的には飢餓に苦しむ人が 10 億人と言われるように 食料危機も深刻になってきています。農水省は 2021 年、「緊急事態食料安全保障指針」を策定し、国 民一人当たりの供給量が一日 2,000kcal を下回ると予測される場合、作付品目の転換や食料の割当て・ 配給、物価統制令の発動など強権的な食料統制の方針を打ち出しました。今年 9 月には食料・農業・ 農村政策審議会が答申で食料生産統制の法整備を求めました。こうした強権的な体制は、80 年前の太 平洋戦争下の日本社会を彷彿とさせるものです。


その当時、農民は腹の足しにならない花や果物、桑 などを米や麦、いもなどに作付転換することを強制され、花の種や球根は焼き捨てられました。戦時 を想起させる現在の農政の急展開を前に、今回、戦時下に花栽培を断念させられた女性の静かな抵抗 を描いた作品『花物語』(1989 年/日本/95 分)を上映します。 いうまでもなく化学肥料や化学農薬、遺伝子組み換え品種に依存した現代の農業は、生態系に脅威 となり、水系や土壌の劣化を招いています。


今回、土壌の大切さに焦点を当てた『腐植土―地球を救う忘れられたチャンス』(2010 年/ドイツ/71 分)、ミツバチなどの花粉媒介生物(ポリネーター) のみならずヒトの健康への影響が明らかになりつつあるネオニコチノイド系農薬の問題と、その対極 にある有機農業を描いた『サステナ・ファーム トキと 1%』(2023 年/日本/69 分)、アフリカ・ サヘル地域での砂漠化の進行に対抗する緑化運動を描いた『グレート・グリーン・ウォール』(2019 年/英国/92 分)を併せて上映します。



※コロナ・インフルエンザ感染防止のため、会場内では必ず不織布マスクの着用をお願いします。