食の世界はここ数十年で大きく変わった。八百屋や家族経営の食料品店は姿を消し、大型チェーンのスーパーマーケットやコンビニエンスストアの展開が進む。そして、そのスーパーには、消費者のニーズに応えるべく、大規模農場の農作物や畜産物、をはじめ、缶詰やレトルトなどの加工品、すぐにでも食べられるお惣菜やお弁当などが並ぶ。
今や都会の消費者が食を選ぶ基準は「安い」「便利」「ヘルシー」「低カロリー」となりつつある。でも食は、消費者の日々の暮らしだけではなく、社会や環境も変えるもの。今の選択が地球規模で考えた時に、本当に安いものか、健康的なものなのか。大量生産有機的な生産を比較し、未来を守るための食を提案した作品。