近年、稲の害虫、ウンカがアジアの稲作地帯で猛威を奮い、西日本にも飛来している。世代交代が早く、農薬やウンカ抵抗性稲品種に次々と適応する。この現状を打開しようと国際稲研究所のヘオン博士を中心に、科学者達が立ち上がった。虫の視点から俯瞰すると、自然の法則と真っ向に対立する人間の営みの姿が浮かび上がる。