タネは長い間、農家が自ら採取し家族や村の財産として子孫に受け継ぐものだった。今やどの国でも、企業などによって大量生産された種を農家が買うのが当たり前になってしまった。このような潮流の中、ベトナムの山岳地帯で暮らす「ムオン民族」は、タネを自分たちの手で採り子孫へと受け継ごうという取り組みを始めた。