2006年以降、ミツバチの大量死・大量失踪が世界各国から報告され、被害は5大陸にまで及んでいる。史上類のないこの大量死は「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる。ミツバチは穀物の受粉の3分の1を担うといわれているように、この現象は養蜂家にとってだけでなく、世界の農業にも甚大な被害をもたらといわれている。
いったい何が原因なのか。そしてこの地球規模で起こっている異変は、他の生物や人体にどのような影響をもたらすのか。ミツバチの発する自然からの警告とは。アメリカ・台湾の科学者からの最新の研究結果をもとに考える。