福島第一原発事故から1年後の2012年4月、野生動物の生態と環境の記録を撮り続けてきた岩崎雅典さんが、カメラを持って福島に入る。福島の生きものたちの生態は?被曝の状況は?カメラに映し出されたツバメの白い斑点や被曝牛たち。大学の研究者や野鳥の会など市民団体と連携し、報告書を出すように毎年作品を発表してきた。
シリーズ4は、2015年から2016年にかけての記録。原発から200キロ離れた奥日光のニホンシカから高線量の放射能が観測されたことや、有害鳥獣として駆除される動物の被曝調査などマスコミでは報道されない貴重な証言が原発事故の実態を知らせている。