地球の温暖化は、確実に進んでいる。アフリカのサハラ砂漠の南端地域では、他より 1.5 倍の速さで気温が上昇しているとか。それを危惧したアフリカ連合は 2007 年、植林によりその地域の東西結ぶ 8000 キロに「グレート・グリーン・ウォール（緑の長城）」を築く計画を立ち上げる。

旱魃だけでなく、内紛まである地域での無謀とも思える計画に、パリで活躍するマリ共和国出身のインナ・モジャさんが立ち上る。彼女は現地を訪ね、彼らの話を聞き、共に苗を植え、サヘルの今を「夢をもってほしい、夢はかなえられる」と歌に託して世界に発信する。そして計画は地域の人々の地道な努力と共に、徐々に進む。