インドネシアのスラウェシ島には「蝶の谷」と呼ばれる野生の昆虫が豊富な一帯がある。しかし、観光化が進むにつれて、土産物として大型の希少なチョウが採取されて激減しているという。一時の日本のクワガタブームに、大型クワガタが輸出されてきた。現金収入に乏しい地域には、この昆虫ブームで生計を立てる人もいるという。無定見な採集は環境悪化を招く。その一方でそうせざるを得ない現実もある。先進国のブームに翻弄される人々を描く。