早いもので、国際有機農業映画祭は今年で4回目となります。毎回たくさんの方に来ていただいて、とても喜んでもらえて、やってよかったとうれしい気持ちになります。皆様のご支援の賜物と感謝しています。
4回目の今年は11月27日(土)に、「たね・水・いのち」をテーマに開催します。有機農業とは、いのちの根源に迫る営みなのだということを映画祭全体を通して表現したいと考え、今回のテーマを設定しました。それは、有機農業というより、農業の本質なのだ、と私たちは考えます。
農業はふたつの関係性の中で成り立っています。人と自然、人と人です。人は自然を丸ごと感じ、とらえ、あるいは自然にとらえられ、その自然との関わりの中から自然の力を引き出す農の営みをつくりだしてきました。自分たちのいのちを再生する行為がそのまま自然を生かす行為でもある、そんな関係を人は自然と取り結んできたのです。人と自然の共生と言い換えることができます。
この共生の上に、人と人の関係性が重なり、“農の世界”が存在します。農業はひとりではできません。その地にかつて生きた人、その地にいま生きている人との共同が、現実の農の営みを支えています。
しかし競争と効率を至上命題とする世界は、この共生と共同を壊すことで成り立ってきました。私たちは、有機農業にまつわる様々な映像を通して、“そうではないもうひとつの世界”を皆様とともに感じ、つかみとりたい、と願い、この映画祭に取り組んでいます。
前回に引き続いて今回も、自然や農や食をテーマとする3分間の自主作品を募集しています。映画祭に賛同いただける方、当日駆けつけていただける方、自主映像で参加する方、すべての皆様とともに、“農の世界”からのメッセージを発信したいと願っています。ぜひご一緒に!
2010年8月
国際有機農業映画祭運営委員会代表 大野和興
《上映作品》
アフガンに命の水を ~ペシャワール会26年目の闘い~ 、 ミシシッピー、
海と森と里と つながりの中に生きる、 「緑の革命」光と影、
パーシー・シュマイザー、モンサントとたたかう、 種を採る人、
雑草、 水俣の甘夏、 田んぼは僕らの教室だ!
《特別企画》
特別企画1 : シンポジウム「いまアジアの村では」 (28日 14:20~15:30)
今回、有機農業でグローバル化と闘うアジアの農民の姿を描いた3本の作品を上映します。そのうち2本は期せずしてラオスの今を追ったものです。この作品の背景となるラオスと東北タイの置かれた現状を、アジア学院(栃木県那須塩原市)で有機農業を学んでいるホンバンさん(ラオス)とジェンウェンさん(タイ)をお招きして語っていただきます。
特別企画2 : トーク「新規就農者 私が大切にしたいくらし」 (27日 19:30~20:00)
『未来を見つめる農場』の上映に合わせて、新規就農し有機農業を実践されている3人のみなさんに「大切にしたいくらし」をお聴きします。トーク終了後、別室にて交流会を予定しています。
特別企画3 : 3分ビデオ・私の農と食 (27日 16:00~16:50)
“観るだけ”の映画祭から、少しだけ“作って参加する”映画祭を試みます。多くの方に映像作りの面でも参加する機会を持っていただこうと、身近な自然や農や食をテーマとする3分の手作りビデオを募集し、上映します。
映画祭のフライヤー兼パンフレット
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おもて面(1.3MB) | タイムテーブル(1.0MB) |
会場 | 国立オリンピック記念青少年総合センター・カルチャー棟大ホール |
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アクセス | 小田急線: 参宮橋駅下車 徒歩約7分 地下鉄千代田線: 代々木公園駅下車(代々木公園方面4番出口) 徒歩約10分 |
開催日時 | 2010年11月27日(土)9:30~20:20(9:00開場) |
参加費 | 一般 2,000円 若者 1,500円(25歳以下の証明書が必要) |
協力 | NPO法人日本有機農業研究会、東京ピースフィルム倶楽部、 NPO法人アジア太平洋資料センター |
協賛 | (財)自然農法国際研究開発センター、アジア農民交流センター、 NPO法人日本国際ボランティアセンター、地球的課題の実験村、 株式会社イーエム・ジャパン、NPO法人恒志会、 株式会社 オルター・トレード・ジャパン、NPO法人APLA、 NPO法人ゼロエミッション・プラッットフォーム、秀明自然農法ネットワーク、 大地を守る会、化学物質過敏症 知ってね☆うぉーく、 (株)自然農法販売協同機構、ヤマキ醸造株式会社、 有限会社豆太郎、(株)瑞雲、(株)桜映画社、 パルシステム生活協同組合連合会、ポケットファームどきどき、コモンズ、 (株)ビオ・マーケット、NPO法人懐かしい未来 |