森・水・土の声を聴け
循環って入れ子だよね、といったのは経済学者の中村尚司さんだ。
地球上の生命活動が熱を発散する。このままでは熱が貯まりに溜まり、地球は灼熱地獄となって生命は死に絶える。しかし熱くなった空気は上昇し、成層圏から宇宙に放散される。こうして地球はHeat Death(灼熱地獄)から免れる。
この空気の上昇に乗って水も上昇し、空の上で溜まって雨や雪となって落ちてくる。地上に降ってきた水は高いところから低いところに流れ、地下にも浸透する。その水と地中の生き物の力で有機物が生まれ、それらの有機物も水の流れに沿って下り、やがて海にたどり着く。その間に土を作り、森を作り、田んぼや畑や生き物を育てる。
土の中の循環もすごい。有機物の生成と移動に重要な働きをしているのが土壌微生物だが、私たちが知っている土壌微生物はその存在の1%にも満たないと教えてくれた土壌微生物学者がいる。土1グラムの中に広大な宇宙がある。
入れ子の膨大な連鎖が織りなす循環のほんの一部も私たちは知らない。森・水・土の声を聴くことから、循環への旅は始まる。
国際有機農業映画祭2024へ、ようこそ!
【日時】12月7日(土)10:00~19:10(9:30開場)
【会場】武蔵大学 江古田キャンパス1号館(B1)1002シアター教室
【参加費】事前予約 2000円 (申込締切 12月5日)
当日 2500円
★25歳以下 1000円 中学生以下無料
★参加費は当日会場でお支払い下さい。
【上映作品】
・『続・水どぅ宝 PFAS汚染と闘う Fight For Life』
2024年/日本/47分 制作:沖縄テレビ
解説 植田武智(科学ジャーナリスト)
・『サステナ・フォレスト 森の国の守り人(もりびと)たち』
2024年/日本/69分 監督:川上敬二郎 制作:TBS
解説 上垣喜寛(NPO法人自伐型林業推進協議会事務局)
・『お米が食べられなくなる日』
2012年/日本/35分 制作:アジア太平洋資料センター
解説 大野和興(農業記者)
・『うんこと死体の復権』
2024年/日本/106分 監督:関野吉晴 制作:ネツゲン/クリエイト21
解説 前田亜紀(プロデューサー/映画監督)
・『食 べることは 生きること アリス・ウォータースのおいしい革命』
2024年/日本/66分 監督:田中順也 制作:アリス映像プロジェクト/Ama No Kaze
解説 堀口博子(エディプル・スクールヤード・ジャパン代表理事)
【野良語り】 百姓の声を聴く
食料は国家の安全保障だ、食料自給率を上げろ、農業を守れ、輸出産業にせよ、米を寄こせなど、もはや絡脈のないハチャメチャな議論がされている。その中で完全に無視されているのが、農業の担い手である百姓の声だ。彼らの日々の労働のおかげで私たちは生かされているという原点に返り、心して彼らの声を聴こう。
・菅野春平
山形県長井市/菅野農園。コメ、自然養鶏、ダイズ。
・倉持つばさ
茨城県坂東市/おひさま畑。施設園芸と有機の畑
・小池菜採(コーディネーター)
『お米が食べられなくなる日』制作担当/映画祭運営委員
◆小さなマルシェ開催
会場:2階休憩所
オープン:11時30分
有機のお弁当(限定数)、飲み物、書籍、DVDなどの販売を予定しています。
会場 | 武蔵大学江古田キャンパス 1号館地下1階シアター教室 |
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アクセス | 【西武池袋線】「江古田駅」より徒歩 7 分 【西武池袋線】「桜台駅」より徒歩 8 分 【都営大江戸線】「新江古田駅」より徒歩 9 分 【西武有楽町線】「新桜台駅」より徒歩 7 分 |
開催日時 | 2024年12月7日(土)10:00~19:00 開場 9:30 開会 10:00 |
参加費 | 本年の映画祭のチケット購入は、「Google formからの事前申し込み、チケット代は会場での現金支払い方式」としました。 事前予約 2,000円 当日 2,500円 25歳以下 1,000円、中学生以下無料 ※25歳以下の方は、当日、証明証を提示していただきます。 ※インターネットでの事前予約は10月13日より開始しました。 |
協力 | NPO法人日本有機農業研究会、NPO法人日本消費者連盟 NPO法人アジア太平洋資料センター、NPO法人APLA |
協賛 |